僕は整体師になる前は、主に少年が多かったですがカウンセリングをする仕事をしていました。
カウンセリングって心のつらさや悩みを聞く仕事なんですけど、

人は『嘘をつく』し『隠し事』をします。

本当に悩みを解決しようと思うと、嘘をつかず、隠し事をせず話をすることが大切なんですが、

人は、必ずと言っていいほど正直になれません。

だって、初対面の人に素直に心を開ける人はいないですよね。
それこそ、何の悩みのない人は別ですが。

お客様は、『カウンセラーが本当に信用できる人か』『心を開いていい人なのか』を判断する必要があるので、カウンセリングで心を開いて話できるようになるまでには結構時間がかかったりします。

カウンセラーとお客様が信頼関係を作ることができて「やっと本音で話ができる!」と思いきや、そんなにうまい話は無く、やっぱり言いたくないことは言わないし、自分に都合が悪い部分は嘘をついたりごまかしたりしてしまうのが人間です。

これは、僕も含めて全ての人がそうだと思います。


翻って、体の話です。体ってすごいもので、

心はごまかせても、体だけは嘘をつけません。

痛いところは痛いし、重さ、だるさはなかったことにしたくてもできません。
「これぐらいできる!」と思ったこともできなくなっていませんか?

施術中に筋肉の緊張を常にチェックしていますが、緊張度の高い箇所や、その範囲などでどんな癖があるのか、どんな日常を過ごしているのか大体想像できます。
さらに、施術中の体の反応でどんな性格なのかも大体わかります。
そして、体のつらさが楽になると表情も明るくなります。
自分が悩んでいることを自然に話してくれる人もいます。

嘘とごまかしがざらにあった世界で仕事をしていた僕からすると
嘘がないというのは本当に貴重です。

体は嘘をつかない。


午前中に少年剣道の練習に行って、体力切れからの呼吸困難になった僕の体は本当に正直です。